風佇庵 風のたより

田舎暮らしを楽しんでます

モリアオガエル

裏庭に畳約1畳+くらいの池があります。

一年に一回はゴミとヘドロを汲み出して掃除をするくらいの管理しかしていません。

しかし、この池には毎年モリアオガエルが産卵にやってきます。

平均2〜3程白い泡のような卵塊を池の上に伸びたツツジの枝などに作ります。

早い年では4月のはじめ頃から観察できます。

ところが今年は5月の末になってようやく一つ見つかりました。

それもオカメナンテンのやっと池の上に伸びた細い枝の葉の下にありました。

それと数日前に裏口から出るとモリアオガエルの♂と対面しました。

普段通路で見ることはないのでどうしたのかなと思いながら作業場に用事があったので行きました。

裏口まで戻ってくるとその♂が伸びをしたように伏せています。

触ってみるとかすかに反応があるので池の中の水に浸かっていない石の苔の上においてやりました。

廊下から様子が見れるので時々覗いていました。

いつの間にか姿が消えていました。

どうも悲しい結末になったようです。合掌。

卵が孵化すると卵塊から雫のように小さなオタマジャクシが池の上に落ちていきます。

この光景は何回観ても切ない気持ちになります。

それは池の水面でイモリが待っているからです。

数匹のイモリが落下地点で泳ぎながらオタマジャクシの落ちてくるのを待っています。

オタマジャクシが生き残るのは相当厳しいと感じます。

自然界に生きることの厳しさを痛感します。

モリアオガエルの産卵風景

 

まさかの分蜂です?

野菜の苗に水をやり作業場に戻るとはぶて小屋の方からミツバチの羽音が聞こえます。

時騒ぎにしても時間帯がずれています。

不思議に思い覗いてみると5号の巣箱からミツバチたちがあふれるように湧きだしています。

しばらくは近づけない程のミツバチたちの乱舞でええっと驚いていると次第に雰囲気が落ち着いてきたので周りを見回すと桜の枝に蜂球が出来ていました。

場所が4mくらい上なので脚立を使えば届きそうです。

試しに脚立を立てかけてみると取り込める位置が確保できそうです。

すぐに空いている巣箱を確認し収容できるように準備しました。

防護服を着て捕虫網を片手に蜂球の強制捕獲をしました。

捕虫網に取り込んだ重さが今年で最も重いと感じました。

慎重に脚立を降りて準備した巣箱に収容しました。

巣箱の様子を確認しました。

何とか居ついてくれているようです。

五月の下旬それも数日すれば6月という時期の分蜂でいささか驚きました。

それと不思議なミツバチたちの動きが見れます。

はぶて小屋の東隣りに桜の木の幹を裁断したのを放置してます。

それにミツバチの数で言えば50~60匹くらいでしょうか団子状態であちこちと動きまっわっています。

初めてみる光景なので理解が追いつきません。

近くで見ても威嚇もしません。

ミツバチたちの不思議な生態に出会えたのかもしれません。

田植えが始まりました!

田んぼに水が張ってあるので凪の日は水面に移る雲や山の風景をゆったりと眺めています。

暗くなると蛍が田んぼの上を飛ぶとかすかに水面に映りこれも儚くていい眺めです。

近所の早いお宅では早速苗の植え付けが始まりました。

田植え機が活躍するので本当にあれよあれよという間に終わってしまいます。

植えられた苗はほとんど水没状態でひ弱に見えます。

しかしひと月もすると逞しく成長し気づくと緑の絨毯に変貌しています。

ここからが大好きな風景が見られるお気に入りの季節です。

風たちが稲穂の上を様々な表情を見せながら吹きわたって通り過ぎます。

ある時はなぎ倒すように激しく、ある時は稲穂に何かを語り掛けるようにさわさわと揺らしながらすっと姿が見えなくなります。

何日かすると休耕田以外には苗の植え付けが済んで稲穂が田毎に不揃いだったのがいつの間にか段々畑の緑の絨毯が連なっています。

秋の収穫期まで畑仕事をしながらゆったりと稲穂に遊ぶ風たちを楽しむことができます。

蜜蜂たちも朝の気温が10度以上になり活発に働き始めています。

今年はどんな蜂蜜が採れるか楽しみです。

また、蜜蝋ハンドクリーム作りにぴったりの湯煎用の注ぎ口のついた容器が手に入りました。

試しに使ってみました。狙い通りでこれで効率よく作業ができます。

夏野菜の植え付けもできました。

孫たちに食べてもらうのが楽しみです。

痛い目に遭いました!

アカリンダニの被害もあり、スムシの被害もあったので巣箱の点検をしました。

5号の巣箱に点検窓からファイバースコープのカメラを差し込むとミツバチたちが映るだけで状況が全く判りません。

巣門から確認すると巣脾の下端が巣箱の下限まで伸びているようでした。

すぐに継箱と最上段の切り取りの準備をして作業に取り掛かりました。

継箱は持ち上げ機の改良もあり何事もなく終了しました。

次に最上段の切り取りを行おうとしたら道具箱に用具がありません。

作業場に戻り用具を探すときに防虫ネットの中にミツバチが一匹紛れ込んでいました。

防虫ネットを脱ぎミツバチを逃がしましたがその時事故が起きました。

防虫ネットから飛び出したミツバチが右目の眉毛にぶつかりブンと羽音とともにチクッとしました。刺されたようです。

すぐに自家製の特効薬を塗り痛みは引きました。

それからが大変でした。

全身のかゆみと供に股間や腕の関節の内側に蕁麻疹のような赤発ができました。

少し気分が悪くなったのでベッドで横になりしばらく休んでいると回復しました。

次に瞼が腫れてきて目が開けられなくなり右目が使用不能になりました。

三日後に復活しました。

最上段の切り取りは問題なくできました。

ミツバチに刺されるときはどうも私の油断が原因のようです。

歳のせいか反応が鈍くなっているのか注意散漫になっているかです。

これからはより慎重に作業を行わなければと反省しきりです。

話は変わりますが蛍が家の周りを飛び回っています。

フワッと近づいてきたり上から舞い降りてきます。

ご近所の稲作をされている方が農薬を使用しないなどで自然環境が良くなっているのでしょう。

最近蛍の飛び回る数が明らかに増えています。

ゆったりと飛び回る蛍に心が和みます。

春の分蜂祭?

前年は4月10日が分蜂の始まった日でした。

今年は3月28日が分蜂初日でした。

ミツバチたちの雰囲気から今年は早いのではと思っていました。

やはり予想的中です。

分蜂も一段落したと感じています。

私が確認できた回数は10回あります。

その内3回は巣箱から出ると上空高く舞い上がり藪を越えて北東方向の山へ向かって飛び去りました。

7回の分蜂は捕獲しやすい枝などに蜂球を作ったので強制捕獲して収容しました。

3群は蜂友へ引き渡しました。

随分と楽しませてもらいました。

捕虫網に枝から蜂球を取り込み、その捕虫網の上に巣箱を置くとミツバチたちが巣箱の中へと入っていきます。

しばらくするとほとんどミツバチたちが巣箱に入ります。

今年捕獲したミツバチたちが居ついてくれるか?と不安があります。

しかし、自分たちが好きな環境で生きてくれるならどうぞご自由にとも思っています。

 

春雷

生姜の植え付けのために準備をしていました。

作業場で野菜づくりの教科書を確認していると羽音が急に大きくなり1号からの分蜂が始まりました。

しばらく様子を見ていると巣箱から北西方向に有る槇の木に蜂球を作りました。

一度収容した巣箱が逃去して空いているので強制捕獲して収容しました。

比較的蜂球が小さかったので上手く収容できました。

午後の作業をしようと準備していると雲行きが怪しくなって来ました。

大粒の雨が降り出したので畑のマルチをもとに戻し作業場に帰ると、突然稲妻と3秒ぐらい後に雷鳴轟豪雨になりました。

雨の音にしてはバラバラ硬いものが当たるようなのでよく見るとあられ混じりの雨です。

ひょうとあられの境は5mmだそうですがギリギリ5mm前後の大きさであまりの激しさにポリカの屋根に穴が開くのではと心配になりました。

午前中に巣箱の見回りの時に筍を見つけたので下処理をして湯がいていました。

雨の降る前には湯がき終わっていました。ギリギリセーフです。

豪雨のために家に入れず小ぶりになったのでようやく家に入りました。

なんと愛犬が雷を恐れてトイレの前でガタガタ震えています。

一度雷雨の時に室内から逃亡して一晩野宿をしたことが有りました。

一晩中名前を呼びながら探したのですが見つかりませんでした。

翌朝裏口にぼろぼろになって帰ってきました。

どうもその時のことがトラウマのようです。

抱き上げると全身が震えているのがわかります。

今も抱いてくれとせがむので抱いていますが震えています。

春雷は田起こしの知らせと聞いたことがあります。

移りゆく季節の節目を告げているのでしょう。

しばらくすると稲穂を軽やかに揺らしながら吹き抜けてゆく風たちに会える日々が巡って来ます。

 

春の嵐

月に叢雲花に嵐

思い通りにならない自然を上手く表現した言葉ですね。

からしとしと雨で咲いている八重桜も寂しそうに見えます。

二番手の石楠花が咲き始めました。

小柄で清楚な雰囲気が小雨の中で存在感を訴えています。

ツツジの花が咲き始めました。

父母が好きで植えたものですがいささか持て余しています。

いつまで世話が出来るかと思っています。

しかし、ミツバチがツツジの花を訪ねて忙しく働いているのを見るともう少し頑張って見るかと!

春の雨は優しいと誰か歌っていました。

これから芽吹く命の応援をしているということでしょう。

新しい若葉が山の斜面を輝かせる日が近づいています。