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草刈雑学
草刈りに追われて気が休まりません。
草を刈って後ろを振り返るともう草が伸びている。
もう勘弁してと草に言いたくなります。
草刈りの合間に休んでいる時、昔のことを思い出しました。
草刈り初心者の頃のことです。
何も考えずにとにかく刈ればいいと、ナイロンコードで根こそぎツルツルにしました。
ところがその結果土手の土が雨に流されガタガタになってしまいました。
あれっと思い回りの畦畔を見るとゴルフ場の芝のように刈り込まれています。
そこで初めて気づきました。
草を刈るのに二通りあることです。
畑の畝と畝の間は根こそぎツルツルに刈り込みます。
一方赤線や畦畔や土手などは草を枯らさない程度に刈り込みます。
何だそんなこと常識だよと言われるとお恥ずかしい限りです。
草丈を考えながら草の刈り込みをしています。
すると課題が見えてきました。
私の刈り込んだ後はトラガリに見えるんです。
お隣や周りを見渡すと見事にゴルフ場の芝のように草丈が揃い感動すらしてしまいます。
稲穂が頭を垂れている田んぼの周辺の土手がゴルフ場の芝のように刈り込まれていると美しいの一言では表現できないほどすがすがしく目に焼き付きます。
草は日差しのある時間フルに活動しているのでは?
私は目覚めても食事をしたりパソコンをいじったりミツバチの観察や世話などしています。
また、合間に木工で巣箱を作ったり、畑のことなど草刈りだけに特化したことはできません。
この差が草刈りに追われる原因かもしれません。
しかし、秋風が吹くと草の伸びも少しは緩くなるようです。
近所の方が秋になったので草の伸びも緩くなると言われていました。
この言葉に少しだけ気持ちが救われました。
季節の繰り返しは毎年ことですが、而今という今を懸命に生きることがすべてなのではと感じています。
夜になれば眠りにつきます。
私はこの眠りは小さな死の繰り返しと考えています。
そして目覚めることのない大きな眠りが訪れます。
その日までこの世にある自分の時間を大切にしたいと思います。