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採蜜後の作業
第3段階です。
垂蜜を採った後の巣脾の始末です。
採蜜に使用したボウルやザルなどは洗わずに巣箱の近くのツツジの木の上などに置いてミツバチが蜂蜜を回収するのを待ちます。
だいたい天候にもよりますが1~2日で思わず笑いが漏れるほど綺麗にしてくれます。
他の蜂蜜がついた容器などはみんなこうしてミツバチたちに綺麗にしてもらいます。
巣脾の砕いた破片も同じように大きめの皿に広げてミツバチたちが蜂蜜を回収してくれるのを待ちます。
次に見事にカラカラになった巣脾の破片の塊から蜜蝋を抽出します。
お湯を沸かし巣脾の塊を溶かします。
出来るだけ高温にしたくないのですが温度調整が難しいのです。
湯に溶かした巣脾をケーキの粉を漉すザルで漉します。
受け皿に古い電気炊飯器の釜を使っています。
漉してしばらくすると温度が下がり表面に蜜蝋の膜ができます。
厚さと色はその時々で変わります。
最後に残った巣脾の残りかすは草むらに撒いてアリたちに始末してもらいます。
これで採蜜のひとサイクルが終了します。
蜜蝋を採るのは冷凍保存してまとめて作業する方法もありますが冷凍保存設備が無いのでその都度蜜蝋を採っています。
それは巣脾の中には必ずスムシの幼虫が居り時間が経つと巣脾を食い荒らされてしまので待てないのです。
ついでですがハンドクリームの原料にするためには更に精製を必要とします。
湯煎した蜜蝋を油こしのフィルターを使って漉して小さなごみを取り除きます。
試行錯誤の結果何とか見た目ごみのない蜜蝋が採れるようになりました。
これから採蜜の本格的な季節になります。
今年はどんな蜂蜜が採れるのか楽しみです。