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採蜜(つづき)
第2段階は巣脾をカットして巣箱からの取り出しです。
カットは巣脾同士の切り離しと巣箱との接着部分です。
私は冷凍食品用のナイフを使っています。
巣箱との接着部分を切り離すと巣脾同士が繋がっていないと下にずれます。
この時下にずれないと巣脾の間を調べて接続部分を切り離します。
これをトングで取り出しボウルに重ねた浅型ざるに入れます。
上手く切りだせると縦横15cm✕10cm、厚みは4cm前後です。
巣落ち防止の針金が十字に入っているのでこれの切り離しのため形が崩れてしまい少し小さくなります。
次に浅型ざるに入れた巣脾をトングで支えながら表面の蜜蓋をナイフで切り取ります。
この蜜蓋が全面にあれば熟成した蜂蜜が得られます。
その後に私のやり方です。
ケーキナイフで巣脾を細かく砕きます。
蜂蜜の糖度によって垂落ちる時間に差ができます。
糖度が低ければ早いし、高ければかなりの時間が掛かります。
今回の蜂蜜は糖度が高く、糖度計で計ってみると80度ありました。
これまでは平均的に76度前後でした。
こんなに糖度が高いのは初めてです。
そのため垂蜜を取るのに大失敗をしました。
蜂蜜タンクに濾過用ネルを掛けていましたがそれが蜂蜜の重さで中に落ちてしまいかなり蜂蜜を失いました。
こんなにいい蜂蜜が採れたのに情けない話です。
ざるで漉した蜂蜜をよく観察すると巣くずなどはほとんどなくそのままビンに入れても問題なさそうです。
保存用のビン(500ml)を煮沸して、念のため和手ぬぐいの漉し布で漉してビンに詰めます。
なお私は垂蜜しか採りません。以前は圧縮して搾りました。
しかし、圧縮して搾った蜂蜜は何故か黒っぽくなってしまうので止めました。
これで第2段階は終わりです。