風佇庵 風のたより

田舎暮らしを楽しんでます

母が亡くなる少し前の話です。

墓地が山の中腹に有り高齢になれば墓参りも難しくなります。

また、子供も市外や遠方に居ます。

将来の墓地の維持を考えると何か良い方策は無いかと思案している時に、ご住職から納骨堂のことを聞きました。

その話の中で「お骨は30年したら土に還します」この言葉を聞いて心がスッと落ち着きました。

母に相談するとあっけないくらい簡単に了承してくれました。

それからが色々と大変でした。

御先祖様に対しての責任はすべて私一人が引き受ける覚悟でした。ですから更地にするまで全部自分でしないとご先祖様も自分自身も納得できないと。どうしても他人に任せることができませんでした。

墓地で供養を行い墓じまいの報告を御先祖様に行いました。

次に墓石の始末ですが全部自分で解体し、その跡にお骨がないか確認しました。

古い墓には何も有りませんでした。父の骨壷は残っていました。

ご住職に予め聞いていましたのでお骨のない墓は跡の土を一握り骨壷に入れました。

後日お寺の納骨堂に骨壷を納めることができました。

なお墓石はご住職の紹介で石材屋さんに処分をお願いしました。

自分で始末が出来る時に墓じまいをしてよかったと思っています。